先日ある流通系の組織の管理職のかたと
お話していて感じたことです。
『最近は配送業務を覚えるのに時間がかかって、
やっと覚えたと思ったら退職してしまう。』
『配送業務は決められたものをは決められた場所に届けることですか?』
とお尋ねすると、
『そう簡単な仕事です。』
『やっと覚えたと言われましたが、
どんなことを覚えなければいけないのですか?』
『それぞれ商品に特徴があるので配送のための準備です。』
『どのくらいの品目をあつかっていらっしゃいますか。』
『さぁ。。。取り扱い品目になると1万点くらいですか。。。』
たしかに『配送業務』できまったものを
きまったところに届けることだけであれば、
車の運転ができ、配送先を覚えることが出来れば、
『簡単な仕事』かもしれませんが、
取り扱い商品の特徴を覚え、
その特徴にあった配送の準備を覚えるには、
OJTだけでは多少時間がかかるかもしれません。
ましてや未経験であればなおさらです。
経験者にとって『簡単な仕事』でも、
経験がなければ『覚えるのに時間がかかる仕事』であることを、
指導者は知っている必要があるのではないかと思います。
自分の経験で判断してしまう。
この視点があるだけでも指導方法はかわってくるのではないでしょうか。
この担当者は、
『覚えることが多いですね。。』
と改めて気がつかれた様子でした。