経営上の課題の一つが、
上司が部下を育てられなくなっていることです。
少し前の調査ですが、
『労働政策・研修機構』が2014年に約1000社の調査をまとめたものによると、
・業務多忙で育成の時間的余裕がない
・上長などの育成能力や指導意識が不足している
が上位を占めています。
企業の様子を見ていて感じるのですが
育成能力が不足しているというよりは、
上司が持っている知識やスキルが役に立たなくなっている
そんな側面もあるのではないかと思われます。
指導する側が指導された時と、
同じ方法では部下が育たなくなっていることは、
社会環境の変化、指導する内容の変化、
部下の育ってきた環境の変化からも、
容易に想像がつきます。
その上、業務が多忙で時間がない
となれば、人材育成が後回しになってしまうことも、
理解できます。
しかしながら、将来を担う人材はほっておいて育つものではありません。
経営層として、人材育成に手がまわっていないと感じるなら、
管理職の状況を一度確認してみることが必要でしょう。