産業の変化が激しく、将来の予測が難しい経営環境において、

『キャリア開発』があらためて注目されています。

社員の能力を高め、継続的に成果を出す組織を構築するためには、

社員ひとりひとりのキャリア開発が不可欠です。

人事部門がしっかりしていても、

なにをどう進めていけばいいのか戸惑うことも多いものです。

ましてや中小企業にとって専任の人事担当者が、

いなければ、継続して施策を行うことは難しいと

感じてしまうでしょう。

しかし、キャリア開発支援の枠組みをしっかりと把握して、

制度として運用する環境を整えれば、

小さな組織ほど、成果が出やすく、社員に浸透させることは、

難しくありません。

今日は『キャリア開発の必要性』について、

次回は『施策と運用』にポイントを絞って解説します。

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まずは、なぜキャリア開発が必要なのか?

それは、優秀な人材を確保・定着させるためです。

これまでの企業で仕事をする人材は、

与えられた仕事や役割をその組織の期待通りに遂行していく

働き方が求められました。

特に技術系の仕事は、企業から与えられた仕事を経験することで、

時間をかけて、技術を身につけることが、

ひいては企業に貢献することにつながっていました。

ところが、企業をとりまく環境が大きく変化し、

その変化のスピードも早くなってくると、

状況によって仕事の内容や担当業務、必要となるスキルが、

全くかわってしまうことが、頻繁に起こってきます。

与えられた仕事をするだけではなく、個人が主体性をもって、

『会社で何がしたいのか、どう貢献できるのか』

『会社の将来と自分の将来をどう考えるのか』

『どういう自分でありたいのか、そのためにどんなことを知り、

どのような経験をしたいのか』を考える必要がでてきます。

これは個人がそれぞれで、考えていく必要があることですが、

企業としては自社が将来、目指す方向性を明確にして、

社員に伝えていくことで、

社員はどのような貢献ができるのか、

社員としてどのようなスキルを身に付けたらいいのか、

考える枠組みが見えてきます。

これは会社としてできる社員にむけての支援の一つです。

会社の将来と自分のキャリア開発につながりが見えれば、

社員はやりがいと成長につながり、

そのような社員が増えることは、

その組織が活性化していくことにつながります。

また、社員もその会社で働くことで自身の成長ができると、

感じられれば定着していくと考えられます。

最近の若年層は、就職活動の際に、

自分が成長できる企業を選ぶ傾向がみられます。

採用の際にも、自社で働くことで、

どのような成長ができるのか説明できなければ、

選ばれる会社になることが難しくなります。

社員の定着のためにも確保のためにもキャリア開発支援が必要です。

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