7月30日に 文科省より
『平成31年度(令和元年度) 全国学力・学習状況調査の結果』
http://www.nier.go.jp/19chousakekkahoukoku/19summary.pdf
が発表されました。小中学生の学力や学習状況を調査した結果ですが、
『仕事』で活用する力が弱いことが見受けられます。
例えば情報を収集する力である、
『読む』『話す・聞く』ことは正答率が高かったものの、
相手にわかりやすく情報を伝える工夫や、
目的や意図に応じて自分の考えをまとめて記述する力に
課題があることがわかります。
情報を集めることはできても、
自分の意見や考えを反映させることが苦手であるようです。
仕事の現場でもとめられる力は、
情報を集める力に加工する力が求められます。
これは現在の小中学校のデータですが、
5年から10年後みなさんの会社に入社してくるかもしれない、
将来の新入社員の状況です。
決められた期間で社員を育成するためには、
その育ってきた背景を考え、
その人材にあった育成手法で取り組んでいかなければ、
人材育成の成果を得ることができないと考えられます。
また、自分の考えを伝えることが苦手ですから、
相手の意識や理解度をつかむことが難しくなります。
これはコミュニケーションの問題ではあるのですが、
育成視点で考えればこのコミュニケーション能力を、
培う育成も必要になってくること言えるのではないかと思われます。
自社で活躍する人材にはどのような能力をつけてほしいのか、
採用した人材のどのような力が採用時点で足りないと感じるのか、
そのような視点で考えながら自社の育成計画の策定につなげることが、
成果のでる育成につながります。
これからの人材育成はその個人にあった育成手法を取り入れてくる、
そんな時代になっています。