大学新卒者から採用担当者によくある質問は、
『残業はどのくらいありますか?』
『ちゃんと仕事を教えてもらえますか?』
『社内の雰囲気はどうですか?』
です。
ちょっと前なら、このような質問をする学生は、
『やる気がない』や『自分の都合を優先する』といった評価がされ、
不採用になってしまうような質問ですが、
最近の学生は確認をしてきます。
大学で就職支援の際に、どんな企業で働きたいかのと聞いてみると、
『残業が少なくて、仕事を教えてくれて、社内がいい雰囲気のところ』
と言った答えをよく耳にします。
今の学生は、
『残業が少なく、ちゃんと仕事を教えてもらえる、雰囲気のいい職場で働きたい』
と思っているのです。
ちゃんと仕事を教えてもらえて、雰囲気のいい職場とは、
あいまいで、個人個人捉え方が違ってくることを、
採用担当者は理解する必要がありますが、
いずれにしても、新卒の学生が就職の際に最も気にしてることです。
であれば、残業が少なく、
ちゃんと仕事を教えてもらえる、
いい雰囲気の職場をつくっていくことで
人材の確保ができるようになります。
このなかで一番の要は、
『ちゃんと仕事を教える』ことではないかと考えます。
新人が仕事を理解し、業績をのこせるように
具体的に仕事を教えることができれば、
その新人は前向きに仕事をすることができるようになります。
組織として
『ちゃんと仕事を教える』とは、
その新人が『業績をのこせるように』教えることです。
『そんな時間はない』
『自分で考えて行動してもらわなければ・・・』
『仕事は先輩の背中を見て覚えること』
それでは今の新人は育ってくれないのです。
人材の確保が難しくなってきたいま、
事業継続を考えたとき、
採用した人材が活躍できるように、
その仕組みをつくるのは、
組織の役割です。
前回のブログ記事にも書きましたが、
集団は2:6:2 で構成されます。
組織の80%を占める人材の育成に、
とりかかるべきではないでしょうか?