先日福祉分野のある組織の会議に
参加する機会がありました。
福祉分野は対人支援が主な業務になります。
人の支援となると、それぞれの利用者にあわせた、
サービスの提供が必要です。
私見ですが、それに携わる人材は、
対応した人数の経験値が
専門職としてのスキルになると思われます。
長く携わっていれば、経験値が増え、
スキルが向上していきます。
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この組織はできて10年。
職員17名うちパート勤務は3名。
これまでは人材の定着がよく、
設立当初からの職員を含め、
10年から5年の経験者が半数以上を占めていました。
ところがこの数年人材が流出し、
この4月では
勤務歴5年以上 4名、3年以上5年未満 2名、
1年以上3年未満 2名、1年未満 9名
となっています。
新年度からのこの組織の課題は『残業削減』。
そこで職員全員があつまった会議が開かれ、
参加することになりました。
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だされた意見は、
・効率よく仕事をしよう
・ムダをなくそう
・早くひとりだちできるように頑張る
・みんなで協力しあおう でしたが、
それぞれの意見を具体的なかたちにできていませんでした。
外部からの意見としては、
☆経験豊富な人材が流出し、
業務量がかわっていないことをお話しし、
業務の見直しと業務フローの整備をご提案しました。
これらに取り組むことで、
効率よく仕事ができる方法、
どんなことがムダなのか、
ひとりだちするための具体的な目標と注力すべき点、
どうのように連携することができるのかが見えてくるのではないかと、
説明しました。
課題はその原因を掘り起こすことからはじめます。
原因は一つではないからこそ、どれから着手するのか
外部の人材だから見えてくるものもあるようです。